成瀬製畳について

創業物語

 

こんにちは、たたみの「なるせ」です。
成瀬製畳(なるせ せいじょう)の創業について、まだまだ短い歴史ではありますが、ちょっとだけ ものがたり風にお伝えしたいとおもいます。


▲昭和30年代 自宅作業所前でトラックに乗り込む父 時弘

 

 まりは昭和初め、岐阜県高山市で畳職人をしていた二村慶一(祖父)が、馬瀬村惣島で農業を営む成瀬家の一人娘みよし(祖母)と結婚、婿養子に入ったことがきっかけとなります。
 当時より馬瀬村(現在の下呂市馬瀬)に畳店は無く、慶一は畳職人の経験を活かし、農業の傍ら近くのお客様のお宅へ出向き畳替え仕事をするようになりました。当時は車も無く、リヤカーや自転車に荷物を積んで運び、時にはお客様宅に泊まり込んで仕事をしたこともあったそうです。
そんな慶一の姿を見て育った長男の時弘(父)は、(本当は農業が嫌いで、畳屋になると言えば農家を継がなくて済むと思ったのが事実みたいです)中学卒業と同時に下呂町にある畳店に修行に入り、昭和33年晴れて独立、萩原でお店を開いたことが始まりとなります。


益田橋の店の前でバイクと父


下呂温泉湯之島館:兄弟弟子と共に

 

最初の場所は益田橋東のたもと、下呂タクシー跡地(それ以前は、ポンというパチンコ屋さん)。しかし、開業して間もなく 伊勢湾台風による益田川の増水でお店は水浸し。 周囲は道路の嵩上げが始まるなど、仕事を続けるには建物を修理するか他へ移るかの判断を迫られました。  しばらくは近所にあった岡野木工さんの工場を間借りして仕事を続けましたが移転を決断し、現在自宅となっている土地を購入、作業所兼自宅を建て引っ越しました。(諏訪神社の北、駅坂から少し入った所です)


海が好きな父と2代目トラック

開業後は、名古屋で畳職人として修業を積んだ熊崎恒一さん(萩原町野上出身、通称:こーちゃん)を迎え、父と二人三脚で仕事に取り組みます。(こーちゃんにはその後40年以上、父の右腕となって助けていただきました。)その甲斐あって 昭和41年には花池(現在地)に稲わら畳床の製造工場を建て、40年代半ばに業務を移転し現在に至ります。
父が萩原でお店を開いてから今年(令和5年)で65年を迎え、祖父の時から数えると100年近い歴史になります。

全ては お客様からの「ありがとう」の言葉 に支えられ、おかげさまで現在の成瀬製畳があります。

 


 

ごあいさつ

 

日頃よりたくさんのご愛顧を頂き、スタッフ一同お客様への感謝の気持ち一杯で、毎日仕事に励んでおります。
もっと「なるせ」を知ってもらいたい! ということで、自己紹介させていただきます。

 ◀︎畳制作一級技能士と職業訓練指導員の資格を持つ代表の成瀬巧

  代表の 成瀬巧(なるせたくみ)は昭和40年生まれ、趣味はバイクとゴルフ。とは言ってもゴルフはたしなむ程度。バイクも乗るより眺める方が多くなった気がしています。

 


 

畳職人

 

たたみ屋になったきっかけは、高校3年の時。普段会話の少なかった父から、京都に畳の専門学校があるけど行ってみないか? と言われたことが始まりとなります。
それまで、たまに仕事を手伝うことはあっても、畳屋になれ! なんて言われた記憶は有りませんでしたが、小さい時より親戚の叔父や叔母から「お前は畳屋をつぐんやろ!」って しょっちゅう言われておりましたから、密かに、周りから洗脳作戦が 遂行 されていたのかもしれません。
そこに、京都に行けるという甘そうなエサを撒かれて、なんとなく畳屋になる決心をしたわけです。

 


 

修業時代

 

地元の高校を卒業して京都へ。しかし京都の学校というのは、いわゆる丁稚奉公とセット。
つまり、畳店に住み込みで働きながら、夜と週末だけ学校に通う修行生活が始まりました。

 


 

畳の学校

 

学校の運営は京都の畳組合、全国各地から生徒が集まっており、授業は畳に関することの他、茶道や華道も習いましたが、畳以外の事は、すっかり忘れてしまいました。学校での授業は、手縫いの制作技術と、社寺等で使われる特殊な畳が中心で、講師は、有名社寺の御用達である京都老舗たたみ店の親方。昔から伝わる京都の伝統技術を教えていただきました。
この畳の学校、授業料はお店で働いた分から引かれるので実質無料、つまり手取りの給料は、食費や部屋代を引かれて一か月9千円
  親元を離れ自由になれる、と思ったのもつかの間。給料のあまりの安さに、 さすがに心折れそうになりましたが、その分技術の習得に励むことも出来、京都畳技術競技会では優勝、そして43歳の時、神戸で開催された「第25回全国技能グランプリ」では、周りの支えもあって、3位でメダル(銅メダル)を獲得できました

 ◀︎技能グランプリ表彰台で浮かれる私

京都での4年間の修行を終え、学校卒業後は兵庫県龍野市にある機械メーカーに1年間お世話になったのち、実家に戻り家業に従事することになります。

 


 

地域の交流について

 

畳屋として何か地元のお役に立てることはないかと考え、地域の方を対象に無料の出前工作教室も行っています。
先日も尾崎小学校の5年生クラスへ出かけてきました。


廊下を通る児童からも、あっ!畳のいいにおいがするって。

普段の仕事で出るたたみの端材を使って、ミニ畳や写真たてをつくる 約1時間の体験学習。
★この工作教室は子供だけでなく、下呂市にお住まいの方なら、どなたでも申し込みいただけます。
なんと料金無料学校だけでなく、老人施設、職場や地域の仲良しグループなど5人以上でお申し込みください。
市内どこでも伺いますので、詳しくは お気軽にお問い合わせください。

今後も地域のお役に立てるよう努力を重ねてまいります。

 

◆有限会社 成瀬製畳
〒509-2515 岐阜県下呂市萩原町花池199番地
TEL 0576-52-2126 FAX 0576-52-2125
営業時間 朝7時~夕方6時
定休日 日曜・祝日・第2・4土曜
http://naruse-seijyo.com/

名古屋支店 〒470-0128 愛知県日進市浅田平子2丁目238-1

GGCrewショールーム営業時間 毎週土日(詳しくはInstagramでご確認下さい)
◆主な業務
畳の張り替え・新調
襖・障子・網戸の張り替え・新調
建具の新調・修理

内装プランニング・クロス張替等インテリア装飾施工

ガーデンエクステリアプランニング 設計施工

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